多言語のさんぽ道

現在、主に仏・中・英を勉強。日々の外国語学習に加えて、読書ログや日記を書いています。

高千穂峰に登る

鹿児島県の霧島市にある、高千穂峰

はじめは宮崎県の高千穂峡と混同していたけれど、坂本龍馬の新婚旅行先ということで、行ってみたくなりました。

感想は、きつい!!

登山という概念を私的に覆すカルチャーショックな体験でした。

溶岩と岩石の裸山を足場らしいものはほとんどなく(たまにある)、かなりの急勾配を自分の身体だけでガシガシと登って行くのです!

下写真のところは大きい動かない溶岩ですが、どこに足をかけてよいのかわからず、戸惑いながら休み休みいきました。

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しかもその山肌は一歩踏み出すと踏み出した先から土砂がズルズルと滑り、自分の足場を自分で壊しながら進んでいく感じです。今までの緑溢れる登山はどこへ?という感じ。火山でしたから違うのは言うまでもないですね…

足下がおぼつかないので、手近な大岩小岩、大きい溶岩につかまって登りました。私はへなちょこだったのでそんなふうにして登りましたが、夫は滑りながらもちゃんと2本足で登っていました笑

お目当ての天の逆鉾は、そんな裸山を1つ超え、火口キワキワを歩き、そこから1回降りた先のもう1つの裸山の頂上です…

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天孫降臨というだけあって、苦労して登らなければ見れない、スキッとして清々しい、逆鉾以外は何もないところです。

大昔、何もない誰もいない静かなこの場所に、毅然と鉾を打ち立てる者の姿が違和感なくスッと想像される、世俗とは異世界の澄みきった空気を感じました。神秘的なのです。

眺めは最高で、もちろん煙を上げる桜島も見えています。山自体が霧島神宮元宮ということで登り始めに鳥居もあり、峰全体が大きな祠のようなところだと思いました。

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下山時は更に滑りがひどく、何度も滑り落ち転倒しながらやっとのことで駐車場の高千穂ヶ原ビジターセンターに到着。

今まで登ってきた山とは全く性質の異なる、手強い手強い山でした。

膝の靭帯を少し痛めました。。

皆さん、手袋、軍手は必須だと思います。あれば是非スティックも!

なにはともあれ登りきり、最初は絶望感とともに、これ登れないんじゃないか??と思っていたものをさらにもう一山越えて達成したので自信になりました。

その後、霧島神宮に行きましたが、疲れて気もそぞろ。もう少し体力をつけなければ。と反省しきりでした。

大変勉強になった体験で、一生の記念になりました!

高千穂峰は初心者でも登れると書いてあるサイトもありますが、体力、装備ともにないと大変です。ちゃんと登山の準備をしていきましょう。私はただのスポーツスニーカーでした。。f:id:maki-ok:20221029213455j:image